東日本大震災以降,原子力損害賠償法に興味あり,同法と東京電力の責任についても検討してみたい。

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・設置関係資料 その2 点検

・設置関係資料 その2 点検

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http://mytown.asahi.com/areanews/fukushima/TKY201102280471.html
福島第一原発の33機器で点検漏れ 最長は11年間
2011年3月1日

 東京電力は28日、柏崎刈羽原発(計7基)の多数の機器で点検漏れがあったことを受けた調査で、福島第一原発の1~6号機でも33機器で点検漏れが見つかったと発表した。6号機の原子炉建屋内にあり、残留熱除去系の電動弁に電力を供給する分電盤は11年間点検していなかった。東電は同日、調査結果と再発防止策を国に報告した。
 東電によると、点検の計画表作成時の記載ミスや点検発注時の書類の確認不足などのため、各号機で2~11機器の点検漏れがあり、点検期間を半年~11年過ぎていた。これらは定期検査ではなく、自主点検の対象という。いずれも健全性に問題はないなどとして運転は継続する。
 福島第二原発1~4号機でも21機器で点検漏れが見つかり、2月2日に発表した


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http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan014/siryo4.pdf

第1 4 回原子力安全委員会
資料第4 号
平成2 3 年3 月3 日
原子力安全・保安院
東京電力株式会社柏崎刈羽、福島第一及び福島第二原子力発電所の点検周期を超過した機器に係る報告の評価について原子力安全・保安院(以下「保安院」という。)は、平成23年2月28日に東京電力株式会社(以下「東京電力」という。)より柏崎刈羽、福島第一及び福島第二原子力発電所(以下「全発電所」という。)における点検周期を超過した機器に関する調査結果の報告を受けました。
東京電力からの報告によると、点検周期を超過している機器は、柏崎刈羽原子力発電所では新たに33機器が判明し合計117機器、また、福島第一原子力発電所では新たに合計33機器あることが判明しました。なお、福島第二原子力発電所では既に報告のとおり合計21機器ありました。
これらの新たに判明した計66機器は、福島第一原子力発電所の2機器を除き、既に点検が終了しているか、若しくは外観点検等による健全性を確認し、近日中に点検を終了するよう計画されています。また、点検を実施していない2機器については、外観点検等で異常がないことを確認し、技術評価を行い、次回の定期検査時に点検を実施することを決定していることから、当該66機器について、安全上の問題はないとしています。
保安院は、新たに点検周期の超過が判明した機器については、点検実施済または至近に点検実施を予定していること等から、直ちに安全上の問題が生じるものではないと評価します。また、同報告書における原因分析及び再発防止対策については、適切なものと評価します。
しかしながら、保安院は、全発電所において、①点検長期計画表の策定・変更、②調達管理における点検発注、③不適合管理、④保守管理における保全の実施が適切に行われていなかったことにより点検周期を超過した機器が多数発生したことは、東京電力の各原子力発電所原子炉施設保安規定(以下「保安規定」という。)の品質保証及び保守管理に係る要求事項を十分満たしていないと評価しました。
このため、保安院は、平成23年3月2日、東京電力に対し、保安規定の違反について、注意を行うとともに、当該違反について根本的な原因を究明※1し、それに対する再発防止対策を策定の上、その内容を平成23年6月2日までに報告するよう指示しました。今後、保安検査等において、東京電力から提出される報告内容を厳格に確認していくこととします。
※1 直接的な原因にとどまらず、組織的要因も含めた全ての原因を抽出して、発生事象の原因を明らかにすること。

1.経緯
・保安院は、中国電力株式会社島根原子力発電所及び中部電力株式会社浜岡原子力発電所の保守管理の不備に係る事案を踏まえ、柏崎刈羽原子力発電所を含む全ての原子力発電所に対して平成22年度第3回保安検査において、保守管理に問題がないかを確認したところ、柏崎刈羽原子力発電所2号機及び3号機において過去に点検周期を超過し、その後、点検を実施していた機器があることが判明しました。
・このため、保安院は、東京電力に対し、柏崎刈羽原子力発電所の全号機において、点検周期を超過した機器がないか確認するよう指示したところ、平成22年12月21日に1号機、5号機及び7号機の調査結果の報告を受けました。
これを受け保安院は、柏崎刈羽原子力発電所に対して、全ての号機の点検周期の超過の有無及びその原因と対策の検討並びに福島第一、第二原子力発電所において柏崎刈羽原子力発電所と同様な事象がないか確認を行い、平成23年2月28日までに報告するよう東京電力に対し指示しました。(平成22年12月21日お知らせ済み)
・平成23年1月20日及び2月2日に東京電力から保安院に対し、中間報告の提出があり(1月20日及び2月2日お知らせ済み)、平成23年2月28日、東京電力から保安院の指示を受けた最終報告の提出がありました。(2月28日お知らせ済み)
2.東京電力からの報告内容
(1)全発電所の点検周期を超過している機器
全発電所について点検周期を超過している機器がないか調査を行うとともに、特に、柏崎刈羽原子力発電所については、点検周期の超過の有無を過去に遡って調査した。その結果は以下のとおり。
①柏崎刈羽原子力発電所の調査結果
柏崎刈羽原子力発電所では、前回報告時(平成23年2月2日)に調査中であった2号機、3号機及び4号機については、点検周期を超過しているものが新たに33機器判明し、全号機合計で117機器となった。
新たに判明した点検周期を超過している33機器は、2号機については非常用ディーゼル発電機空気圧縮機3機器、主蒸気止め弁スプリングハウジング1機器など計7機器、3号機については非常用ディーゼル発電機調速機など関連機器16機器、原子炉給水ポンプ駆動用タービン蒸気加減弁用サーボ弁1機器など計21機器、4号機については非常用ディーゼル発電機機関付動弁注油ポンプ1機器、制御棒駆動系油冷却器1機器など計5機器である。
新たに判明した33機器は、本事案が判明後、既に21機器について点検を終了し、健全性を確認した。また、点検が終了していない12機器については現在定期検査のため原子炉が停止中のため、今定期検査中に点検を行う予定である。これらのことから、安全上の問題はない。なお、前回報告した1号機、
5号機、6号機、7号機及び共用設備の84機器についても既に全て点検や取替を終了し健全性を確認した。

上表の機器のほか、過去に点検周期を超過していたものは、1号機で33機器、2号機で45機器、3号機で77機器、4号機で30機器、5号機で38機器、6号機で1機器、共用設備で34機器となっている。いずれの機器についても至近の定期検査で点検を終了し、機器の健全性が確認されている。

②福島第一原子力発電所の確認結果(新規報告)
福島第一原子力発電所では、新たに点検周期を超過しているものが全号機合計で33機器判明した。そのうち20機器は保安院からの調査指示を受ける前から自主的に調査を行っていたものである。調査結果は以下のとおり。
点検周期を超過しているものとして、1号機については原子炉再循環ポンプMGセット可変流体継手2機器など計3機器、2号機については原子炉給水ポンプ駆動用タービンガス抽出機油分離器2機器など計3機器、3号機については非常用ディーゼル機関冷却系海水ポンプ電動機2機器、4号機については原子炉再循環系電動機・発電機セット調整器1機器など計3機器、5号機については原子炉給水ポンプ駆動用タービン油冷却器切替弁2機器など計11機器、6号機については余熱除去系電動弁リミトルク5機器など計6機器、その他設備については5機器であり、全号機で合計33機器となった。
これらの33機器は、本事案が判明後、既に16機器について点検を終了し健全性を確認した。また、点検が終了していない15機器については点検を近日中に行うよう計画するとともに、点検するまでの間の健全性を確認している。
また、1号機の原子炉再循環ポンプMGセット可変流体継手2機器は技術評価を行い次回定期検査時に点検を実施することを決定し、外観点検等で異常がないことを確認している。これらのことから安全上の問題はない。

③福島第二原子力発電所の確認結果(前回報告済)
福島第二原子力発電所では、前回報告のとおり、点検周期を超過しているものが21機器判明した。その内13機器は保安院からの調査指示を受ける前から自主的に調査を行っていたものである。調査結果は以下のとおり。
点検周期を超過しているものとして、1号機については原子炉建屋排気ファン用高圧ケーブル1機器、2号機については電動補助給水ポンプ封水ストレーナ4機器など計6機器、3号機については非常用ディーゼル機関の付属品(潤滑油冷却器など)4機器など計6機器、4号機については余熱除去ポンプ電動機用高圧ケーブル1機器など2機器、共用設備については6機器であり、全号機で合計21機器となった。
これらの21機器は、本事案が判明後、既に20機器について点検を終了し健全性を確認した。また、2号機のタービン駆動給水ポンプ排気弁リミトルク1機器は運転停止時の試験に用いる機器であり、原子炉の運転上の機能要求がなく、使用停止措置を講ずることから安全上の問題がないことを確認している。
これらのことから安全上の問題はない。

(2)原因及び再発防止対策
①原因
(Ⅰ)点検長期計画表策定プロセスでの誤り
・点検周期を超える計画を作成したことを確認できず、更に審査承認改訂審査でも是正できなかった。
・膨大な量の転記を実施しているが、ダブルチェックがなされていなかった。
・点検周期や点検時期の変更を計画に確実に反映することが徹底されていなかった(変更管理に対するルールの明確化不足)。
・点検周期を変更する際、点検長期計画表を変更した後に点検の発注をすることが徹底されていなかった。など
(Ⅱ)発注段階における仕様書作成プロセスでの誤り
・点検長期計画表と別管理の発注リストを使用し、点検長期計画表に基づかない発注を実施した。
・計画した全ての点検対象機器が発注されていることの確認を行っていなかった。など
(Ⅲ)点検長期計画表実績反映プロセスでの誤り
・点検実績を反映する方法が十分でなく、点検長期計画表への点検の有無や点検内容等の実績反映時の確認不足があった。
(Ⅳ)点検の実施時期の延長に関する技術評価プロセスでの誤り
・計画を変更することにより周期を超過する場合、不適合処理の実施、特に特別採用に伴う技術評価を行うことが徹底されていなかった。
・定められた点検周期内に点検を実施することに対する重要性の意識が薄く、周期内の点検実施や技術検討記録作成などの措置を行わなかった。
②再発防止対策
(Ⅰ)点検長期計画表策定プロセスでの誤り
・点検長期計画表の作成者は、点検長期計画表で定められた点検時期、点検周期、点検区分等を変更する際は、変更の理由及び変更後の実施予定時期の妥当性について記録するとともに、点検長期計画表の審査者は変更内容の妥当性や計画全体との整合性について審査を行うことをマニュアル・ガイドへ反映する。など
(Ⅱ)発注段階における仕様書作成プロセスでの誤り
・発注漏れを防止するため、仕様書の承認段階において、仕様書作成者以外の者が点検長期計画表及びマニュアルに記載の点検項目を仕様書と照らし合わせ、誤りがないかを確認し、仕様書の承認者である管理者は、作成者以外の者が再チェックしたことを確認することをマニュアル・ガイドへ反映する。
(Ⅲ)点検長期計画表実績反映プロセスでの誤り
・点検長期計画表の実績反映時において、工事を担当した工事監理員が、工事報告書を基に点検長期計画表へ実績を反映するとともに、原子炉起動前評価会議において原子炉起動前に終了すべき点検の確認を確実に行うことをマニュアル・ガイドへ反映する。
(Ⅳ)点検の実施時期の延長に関する技術評価プロセスでの誤り
・点検周期を超過する場合の処置方法として不適合管理の仕組みで管理し、その中で技術評価を行うとともに、その評価結果を確実に記録することをマニュアル・ガイドに反映する。など
(Ⅴ)中長期対策
・保全統合マネジメントシステムの導入
点検周期内に機器の点検を確実に行えるよう、前回の点検実績日から起算し、点検周期を超えないようシステムで管理された点検長期計画表を作成する。また、点検長期計画表から点検対象の機器毎に発注し、点検の計画から完了まで管理する仕組みを構築し、点検漏れを防止する。
当該システムにより、点検対象機器の登録、修正、削除の情報を記録する仕組みを設け、この情報を変更できる権限を制限することにより誤入力の防止を図る。
また、点検長期計画表の定期レビューの実施を行い、誤入力防止・妥当性確認のための対策を講じる。
3.東京電力の報告に対する保安院の評価
(1)点検周期を超過している機器に対する健全性評価の確認
保安院は、点検周期を超過していた機器については、既に点検が実施済み、または点検実施予定であり、それ以外の機器も外観点検や健全性評価等により、安全性が確認されていることから、直ちに安全上の問題が生じるものではないと評価します。
(2)原因分析と再発防止対策の評価
保安院は、東京電力から報告のあった原因分析とその結果に基づく再発防止対策については適切に検討がなされ、その内容についても適切なものと評価します。
(3)保安規定への適合性に係る評価
○保安規定第3条の品質保証に関する規定
保安規定第3条の7.1業務の計画では、確実な業務を達成するために必要な要求事項の明確化、必要な要員の力量の確保及びその業務を検証するための方法等を明確にすることが求められています。
本事象においては、保守管理を確実に行うために点検長期計画表に点検周期等を適切に反映することが要求事項ですが、点検周期の要員の理解不足及び点検長期計画表の膨大な作業量に起因する入力誤り並びに点検時期の変更管理の不十分さにより、点検長期計画表に誤りが生じたこと、また、点検長期計画表の適切性を確認できる検証方法が明確でないため、点検長期計画表に不適切な記入がされても発見できず、点検周期の超過を是正できずに点検長期計画表を作成したことは、保安規定第3条の7.1業務の計画の要求を満足するものではありません。
また、保安規定第3条の7.4調達では、点検における調達要求事項が妥当であることの確認を行うとともに当該点検が調達要求事項を満たしていることを確認することが求められています。
本事象においては、点検の発注を点検長期計画表に基づいて行っていなかったために点検の発注漏れがあり点検が一部実施できなかったこと、請負先からの工事要領書又は工事実績報告書の適切な検証を行わなかったため、点検長期計画表に誤った実績反映を行ったことは、保安規定第3条の7.4調達の要求を満足するものではありません。
さらに、保安規定第3条の8.3不適合管理では、業務に対する要求事項に適合しない状況が放置されることを防ぐために、それらを識別し管理すること、不適合の性質の記録及び不適合に対してとられた特別採用を含む処置の記録を維持することが求められています。
本事案においては、点検長期計画表に記載のある機器本来の点検周期を超えた点検周期を設定する場合及び所定の点検時期内に点検できないため延期した場合においても、不適合管理を行わず、かつ、特別採用を実施していませんでした。このため、不適合管理がされないまま、その結果が記録として保存されず、また、不適合事象が組織として認識されなかったため、再発を防止するための是正処置などの継続的な改善が行われず、不適切な状況が継続されていました。これらのことは、保安規定第3条の8.3不適合管理の要求を満足するものではありません。
○保安規定第107条の保守管理に関する規定
保安規定第107条の8.保全の実施では、適切な保全を行うために機器の特性に応じて定められた保全計画に従って確実な保全を行うことが求められています。
本事案においては、保全計画の一部である点検計画の点検実施を確実に行うため点検長期計画表を策定していますが、この点検長期計画表の一部に要員の理解不足及び点検長期計画表の膨大な作業量に起因する入力誤りがあったこと、並びに点検長期計画表どおりに調達に係る点検の発注を行わなかったこと等により、点検の一部が実施できず点検周期を超過していることは、保安規定第107条の8.保全の実施に係る要求を満足するものではありません。
4.当院の対応
保安院は、新たに点検周期の超過が判明した機器については、点検実施済または至近に点検実施を予定していること等から、直ちに安全上の問題が生じるものではないと評価します。
また、保安院は、東京電力からの報告を踏まえ、内容を精査し、保安規定との適合性について評価・検討を行った結果、本事象は保安規定に規定されている品質保証及び保守管理の該当条項に適切に対応したものではなく、保安規定に違反するものであったことを確認しました。
このため、保安院は、東京電力に対し、当該違反事項について注意を行うとともに、当該違反事項が生じることになった根本的な原因を究明し、再発防止対策の策定の上、平成23年6月2日までに報告するよう指示しました。
保安院は、東京電力が行う点検周期を超過した機器の点検状況や点検結果及び直接原因に係る再発防止対策の実施状況を起動時の保安検査等で確認していくこととします。また、今後、提出される東京電力からの根本的な原因及び再発防止対策の報告を踏まえ、保安検査等において、厳格に確認していくこととします。


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