東日本大震災以降,原子力損害賠償法に興味あり,同法と東京電力の責任についても検討してみたい。

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・設置関係資料 その20 非常用電源

・設置関係資料 その20 非常用電源

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ウォール・ストリートジャーナル 日本版
http://jp.wsj.com/Japan/node_201568/?tid=tohoku
問われる福島原発の設計-非常用発電機の設置場所も対象に
2011年 3月 17日 10:26 JST

【東京】福島第1原子力発電所では、過熱した原子炉を冷却する努力が続いているが、危機を招いた原発の設計と安全性に問題はなかったか問われ始めている。


 福島原発は日本でも最も古い原発で、原子炉6基は1970年代に稼働を開始した。比較的旧式の技術である沸騰水型原子炉で、太平洋岸の6つの立方体の建物に収容されている。沿岸近くにあるのは、必要な場合、海水をくみ上げやすいし、重い資材を船で運搬できるためだ。

 福島原発は10年前、記録偽造スキャンダルの中心となり、原発を運転している東京電力は一時すべての原発の運転を停止し、多数の幹部が辞任した。原子力専門家によれば、この結果、福島原発で報告されていなかった問題が公開されたという。

 原子力業界は世界的な原発拡張を推進するにあたって、浮上している設計問題を綿密に精査することになりそうだ。近畿大学原子力研究所の伊藤哲夫所長は「先週の大地震と津波は、われわれのエンジニアリング上の想定を大きく超えていた」と述べ、「世界中の原子力産業が原発設計にあたってこうした想定をどうみるか再検討しなければならないだろう」と語った。

 精査の対象の一つは、福島第1原発の非常用ディーゼル発電機だ。これは地下にあり、安全な部屋に隔離されていた。原発が電力を失った際に13基の発電機が起動すると想定されていた。

 もう一つの精査対象は、原発の原子炉6基が互いに近接したところにあることだ。このため、一つの原子炉が打撃を受けると他の炉に波及し、復旧努力に障害になる。伊藤所長は、互いに近接していることで、機材を容易に移動できるし、労働力を低めに抑えられると指摘。ただし事故が発生した現在、こうした意図は「間違った考え」であったかにみえるとし、「運転上の効率性と安全性のバランスを保つ必要がある」と語った。

 米エクセル・エナジー社のテリー・ピケンズ取締役(原子力規制政策担当)は、福島原発と同じような原子炉は全くないと述べた。これは当時、電力会社は自らエンジニアリング会社や建設会社を採用し、カスタマイズされた設計をしていたためだという。米ミネソタ州にあるエクセルのモンティセロ原発では、ディーゼル発電機は出来るかぎり離れたところにある。これは「天変地異によって原発と発電機が同時に破壊されないようにする」ためだ。

 福島原発は11日の地震の際に電力を失った。運転していた3つの原子炉は設計通り、自動的に運転を停止した。だが電力が失われたことから、冷却システムが機能しなくなった。東電は、津波で非常用発電機が一つ残っただけだと述べた。地上にあった燃料タンクは津波で流されたようだという。

 東電の小森明生常務(原発担当)は先週末の会見で、非常用発電機をどの程度のエレベーション(高い場所、海抜)に設置するかは潜在的な問題だと指摘した。東電スポークスマンはこの発言を確認したが、完全な精査は作業員が原子炉を制御できてからになろうと述べた。

 原子力安全・保安院のスポークスマンによれば、福島第1原発の非常用発電機の設計は、日本の他の原発に「かなり普遍的」だという。同スポークスマンは、ディーゼル発電機の設置場所、とりわけエレベーションが問題との議論に反論し、原発は一定の規模の津波に耐えられると結論していたと述べた。同スポークスマンは「11日の大地震に続く津波がわれわれの想定を上回っていたのは疑いない。それが問題だ」と述べた。

 東電のスポークスマンは、発電機の設置場所を他に移せば、別の問題が発生すると述べた。同スポークスマンは「原子炉は海岸線から100メートル地点にあり、非常用発電機を収容している家屋はかなり防水機能があった」とし、「発電機をもっと高い場所に設置できたはずだと主張できるが、そうなれば、発電機は地震に脆弱になってしまう」と指摘した。同スポークスマンは「われわれはこうした諸リスクを徹底的に勘案して、非常用発電機を低めの場所に設置した」と強調。「(発電機の設置場所が誤っていたなどと主張するのは)後智恵というものだ」と述べた。

記者: Norihiko Shirouzu and Rebecca Smith


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asahi.com
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104060163.html
福島第一原発の安全不備 非常設備は改修せず
2011年4月6日11時41分

 東京電力の福島第一原発が津波に襲われた後、被害が拡大した理由に、非常用ディーゼル発電機などの設置場所など安全設計上の問題があった疑いが浮上した。1970年代から第一原発の運転を続ける中で、東電は改良工事など対策を講じることはできなかったのか。

■「大工事になり金かかる」関係者証言

 「福島第一原発は、ほかの原発と比べても極端に津波に弱い」。原発の安全確保の基本方針を決める原子力安全委員の一人は、事故から復旧の見通しが立たない中で、こう指摘した。

 福島第一原発は、国内の商業用原発としては最も古い部類に入り、60年代から70年代にかけて建設された。その後、耐震性などを強化するため、70~80年代にかけて大規模な改良工事が行われた。

 この工事にかかわった元東電社員の原子力技術者によると、各建屋につながれている電気ケーブルやパイプなどをコンクリートで覆い、岩盤と接するように工夫した工事などが繰り返されたという。ただ、今回、津波の被害を拡大させた疑いがある、非常用ディーゼル発電機の設置場所や、海水ポンプがほぼむき出しの状態で置かれていたことを見直すことについては、この技術者は「検討課題にはなっていなかった」。

 この理由について、原子力技術者は「想定した津波の高さで原子炉建屋は安全な位置にあると判断していることがまずあるが、発電機の位置などを変えようとしても、原子炉建屋の中に収納できるようなスペースはなく、設計の大幅な変更につながる。その発想は当時なかった」。また、東電の中堅幹部は、「もし、改修に踏み切ったとしたら、大規模な工事になり、多額のカネがかかる。当時は設計通りに作ることが至上命題だった」と話した。

 この背景には、60~70年代の建設当時、原発先進国・米国の技術を移入し、日本側はそれを学ぶ過程にあったことがある。東電元幹部はこう説明する。「福島第一はゼネラル・エレクトリック(GE)の設計を東芝と日立製作所が試行錯誤しながら学ぶ練習コースみたいなものだった」

 福島第一原発に六つある原子炉のうち、1~5号機はGEが開発をした、「マーク1」と呼ばれるタイプの沸騰水型炉。関係者によると、福島第一の非常用発電機の場所や、ポンプの構造は、GEの基本設計の通りだという。一方、6号機からは、原子炉建屋により余裕のある「マーク2」が採用され、70年代中ごろから90年代にかけて建設された福島第二と、柏崎刈羽両原発では「マーク2」の改良炉が主になっている。非常用発電機の位置やポンプを覆う建屋の建設も、東芝や日立製作所が経験を積み、改良していった点だ。

 だが、後発の原発に盛り込まれた安全設計の進展が、福島第一に活用されることはなかった。原子力技術者は「福島第二などの建設からも何年もたっているわけで、なぜ、福島第一に安全思想をリターンしなかったのかという点は、この大震災があったからこそ悔やまれる。東電は今後、厳しく検証を迫られることになるだろう」と指摘した。

■「後から直すと、当初の対策が甘かったと指摘される」

 一方、「日本では大きな原発事故はありえない」という、「安全神話」に頼る意識も影響した。

 東日本大震災が起きる前から、想定以上の津波が起きる危険性は指摘されていた。「防波堤をもっと高くできたはずだ」という声は東電社内でも起きている。ただ、東電の中堅幹部がかつての上司に「なぜ改良しなかったのか」と聞いたところ、「後から高くすると、当初の津波対策は甘かったという指摘を受ける。それを避けたかった」ということを言われたという。この中堅幹部は「非常用発電機を原子炉建屋に移すことについても、同じ考えがあったと思う」と話す。

 安全確保を目的とした、国の規制も改良を妨げたという指摘もある。原子力安全委員の一人は「日本は非常用発電機一つの位置を変えるにも、複雑な許認可が伴う。いまさら言っても遅いが、そのあたりが硬直化している」と話した。(板橋洋佳、市田隆、小島寛明)


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NHK newsweb
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111229/t10014975631000.html

東電 過去にも非常用発電機が水没
平成23年12月29日 4時40分
東京電力福島第一原子力発電所で、20年前、非常用発電機が、配管から漏れた水につかり、機能しなくなるトラブルが起きていたことが、東京電力の元社員らの話で分かりました。発電機の浸水対策を進め、今回の事故のような深刻な事態を防ぐきっかけにもなり得たトラブルでしたが、結果として、対策にはつながりませんでした。

福島第一原発の事故では、地下1階の非常用ディーゼル発電機が、津波によって流れ込んだ水につかって機能しなくなり、原子炉を冷やせなくなったことが、事態を深刻化させる原因の1つとなりました。このような浸水から、発電機を守るきっかけにもなり得たトラブルが、20年前の平成3年10月に起きていたことが、東京電力の元社員らの話で分かりました。元社員らによりますと、トラブルが起きたのは、福島第一原子力発電所1号機のタービン建屋で、配管から漏れ出した水が地下1階に流れ込み、非常用発電機が機能しなくなりました。当時、福島第一原発の技術者だった元社員は、タービン建屋が海に近かったことから、「もし津波が来たら、同じように地下の発電機が水につかって使えなくなると思い、上司に相談した」などと話しています。一方、東京電力は、当時、発電機のある部屋のドアに、防水対策を施したということですが、発電機を地下から高い場所に移し替えるなど、津波を想定した対策は採りませんでした。これについて東京電力は、「このトラブルの原因は、配管からの水漏れでその対策は講じている。また『津波の危険性を上司に相談した』という元社員の主張について、当時の上司は、相談を受けたという認識を持っていない」としています。

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毎日新聞 2012年1月4日 20時28分
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/nuclear/archive/news/2012/01/20120105k0000m040055000c.html


福島第1原発:91年事故でも非常用電源起動できない状態


 東京電力は4日、福島第1原発のタービン建屋地下で91年10月に起きた非常用電源部屋の浸水事故について、非常用電源は起動できない状況だったと発表した。昨年末の発表では非常用電源は機能していたとしていたが、当時の報告書を詳細に分析し、訂正した。

 東日本大震災に伴う津波で浸水し、非常用電源が起動できなかったことが今回の事故の一因になった。20年前は外部電源が機能していたとはいえ、当時の経験を教訓にできなかったことになる。

 東電によると、配管が腐食したために中を流れる原子炉の冷却用海水が毎時20立方メートル漏出。部屋にあふれて非常用発電機と配電盤が約60センチの深さで冠水した。報告書にあった電気抵抗データなどから起動できない状態だったことが判明したという。

 東電は「地下の方が耐震性が優れているので置いた」と説明した。【比嘉洋】

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原子力損害賠償法について検討してみます。(リンクはご自由に)
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